ドコモのiPhoneがそのまま使える格安SIM
格安SIMの知名度も上がってきた今、自分も乗り換えてみようと検討している方は多いのではないでしょうか。特にドコモのiPhoneやAndroid端末を使っている方は、今の端末が引き続き使えることも多く、そのハードルはかなり低くなっています。今回はドコモの端末を格安SIMで利用する方法をまとめてみました。
今ドコモのスマホを使っている人は格安SIMに乗りかえるハードルがかなり低くなります。
理由は格安SIMの9割がドコモ回線だからです。
【目次】
格安SIM乗り換えのハードルが最も低いドコモ系端末
iPhoneやAndroidを格安SIMで使う際、ドコモから販売されている端末がもっとも簡単に乗り換えられます。というのも、ほとんどの格安SIMは、ドコモ系の回線を使用しているからです。や楽天モバイル、OCNモバイルONE、DMMモバイル、LINEモバイルなど、これらはすべてドコモ系の回線です。マイネオやIIJmioもドコモ回線ですが、au回線にも対応しています。
実は格安SIMの会社は、自社で独自の回線を用意しているわけではありません。ドコモ回線の格安SIMはドコモから回線を借り、それを提供しているのです。つまり、ドコモと格安SIMの回線は、全く同じといってもいいでしょう。そのためiPhone・Android問わず、今まで使っていたドコモ端末にSIMカードを差し替えて、そのまま使うことができます。SIMロック解除も必要ありません。カードを差し込み、APN設定をするだけで、すぐに通信ができるようになります。
ドコモ回線でおすすめの格安SIMはどれ?
ただし、ドコモ回線の格安SIMを選ぶ場合、その種類の多さからなかなか絞れないというのが、難点です。「格安SIMを選べばいいか?」というのは、利用者が何を重視するかによって違います。そこで特徴ごとに「これを選べば間違いない!」というドコモ回線の格安SIMを紹介します。
■mineo(マイネオ)
iPhoneユーザーが多い、ドコモ、au回線対応、違約金なし、特にこだわりが無ければこれ!
マイネオは通信速度やサービス、などトータル的に高い水準を保っています。解約時の違約金がかからないという破格の条件で契約できます。またiPhone利用者が利用している格安SIMとして「iPhone利用者シェア 第1位」にも輝いた、iPhone利用者に支持されている格安SIMです。特にこだわりがなく、単純に「格安SIMにして料金を抑えたい」という人には一押しの格安SIMです。
■楽天モバイル
楽天ポイントがたまる!普段から楽天ユーザーならいろいろとメリットが感じられる格安SIM
楽天グループが運営する格安SIMとして、人気、実力ともに常にトップクラスの存在です。特に楽天ポイントが2倍になるなど、楽天ユーザーにはいろいろとメリットが感じられるのが特徴です。もともと格安SIMとセット購入できる端末の種類は多いほうでしたが、最近ではついにiPhoneの購入が可能になるなど、ますます選べる端末の幅に広がりをみせています。楽天ユーザーでなくても一度検討したい格安SIMです。
■LINEモバイル
LINEをはじめ主要SNSが使いたい放題!LINEの年齢確認にも唯一対応している、今の時代にピッタリの格安SIM
普段、SNS中心でスマホを使っている人なら迷わず選びたい格安SIMです。一番の特徴はLINEをはじめ、Facebook、Twitter、インスタグラムといった主要SNSが「使いたい放題」になるプランです。対応のSNSはデータ容量が消費されないので、普段SNSがメインなら少ないデータ容量でも十分に対応できます。また、格安SIM乗り換えで「LINEの年齢確認ができなくなった」というも心配ありません。格安SIMの中で唯一LINEの年齢確認にも対応しています。
当サイトの申し込みの傾向を見ても格安SIMで値段を重視している人はあまりいないように思います(各格安SIMでそれほど差がないため)。
ただ最近、LINEモバイルが人気上昇中です!理由としては、LINEをはじめとする主要SNSが使いたい放題というのが、今の時代のスマホの使い方とマッチしているんでしょうか。
格安SIMの申し込みで必要なもの
申し込む格安SIMが決まったら、申し込みに必要なものが3点あります。それは以下の3点です。
- MNP予約番号(今使っている電話番号を引き継ぐ場合)
- 身分証明書(運転免許所や保健証など)
- 本人名義のクレジットカード
MNP予約番号は今使っている電話番号を引き継ぐ際に必要になります。身分証明書は申し込みをする格安SIMにもよりますが、運転免許所や保険証、パスポートなどが一般的です。本人名義のクレジットカードは、格安SIMの場合、必ず必要になります。例えば親名義のクレジットカードを使うなら申し込みも親名義でしなけれなりません。ただし、一部ですが、クレジットカードがない人でも銀行振替やデビットカードに対応している格安SIMもあります。
格安SIMのサイズ選びに注意して
格安SIMの申し込みは、住所等の個人情報の入力がメインとなるので難しいところはありませんが、申し込みの中で気を付けなければならないのがSIMカードのサイズです。iPhoneですとiPhone 5以降はすべて「nanoSIM」です。このサイズ選びを間違ってしまうとSIMカードの再発行手数料として3000円〜4000円の手数料が発生しますので注意が必要です
iPhoneでAPN設定をする際の注意点
iPhoneで格安SIMを利用する場合、APN設定を行う際にはインターネットに接続しなくてはなりませんので、Wi-Fiに接続できる環境が必要になります。APNとは「アクセス・ポイント・ネーム」の略で、ネットワークに接続するためには必須の設定です。そしてiPhoneでAPN設定をするためには、スマホのブラウザーであるSafariを起動して各MVNOの公式ホームページにアクセスします。
そうして公式ページからAPN設定用の構成プロファイルをダウンロードする必要があります。APN設定自体は指示通りに進んでいけばすぐに終わりますが、iPhoneを使う際の注意点として覚えておきましょう。なおAndroid端末では、設定画面からアクセスポイントのIDとパスワードを手動で入力するため、Wi-Fi環境は必要ありません(オフラインで設定可能)。
auやソフトバンクでは使える?
ドコモのiPhoneは、基本的にはどの格安SIMでも利用することができますが、例外としてau系のUQモバイル、ソフトバンク系のYモバイルなどは、iPhone 6以前の機種では利用することができません。これらのSIMはau系、ソフトバンク系の回線を使用しているため、ドコモのiPhoneを利用するにはSIMロック解除が必要です。
ですが、このSIMロック解除に対応しているのは、2015年の5月以降に発売された機種のみです。iPhone 6が発売されたのは2014年の9月であるためSIMロック解除には対応していませんし、それ以前のiPhone 5シリーズなども同様です。反対に、2015年9月に発売したiPhone 6s以降の機種であれば、SIMロックを解除してUQモバイルやYモバイルで運用することもできます。
ドコモと格安SIMで使い勝手が変わる部分
ドコモから格安SIMに乗り換えた場合、基本的な使い勝手は変わらずに料金を安くすることができるのですが、やはり一部今まで通りとはいかない点もあります。3点ほど取り上げてみましょう。
■通信速度が遅い時間帯がある
もっとも大きいのは、平日昼間の通信速度が著しく落ちてしまうという点です。平日のお昼12時〜1時頃、いわゆるランチタイムは回線が込み合ってしまうので、通信速度が激減してしまいます。これはどの格安SIMを選んでも同じです。格安SIMを使うなら避けては通れない道といえるでしょう。17時〜18時ごろの帰宅ラッシュの時間帯も、お昼ほどではありませんが速度が低下します。
■かけ放題は有料オプション
2点目はかけ放題がついていないという点です。ドコモでは、基本プランの中に5分以内通話無料がついていました。さらに1000円プラスすることで、無制限のかけ放題も使えます。一方で格安SIMのかけ放題は、基本的には有料オプションです。+850円で5分or10分のかけ放題がつけられます。今やLINEで通話する方がほとんどかもしれませんが、仕事の都合などで音声通話をよく利用するという方は注意しなければなりません。
■LINEのID検索は不可
ではそのLINEはこれまで通りに利用できるのかというと、友人を追加するときに便利な「ID検索」が使えません。LINEのID検索には年齢認証が必要なのですが、その確認はキャリアのデータベースと照らし合わせて行われます。しかし、格安SIMを契約している場合は、キャリアへの確認は当然できません。そのため、ID検索の認証を突破できないのです。ただし格安SIMの中では唯一、LINEモバイルだけがID検索を利用することができます。
というように、非常に細かい点ですが、キャリアと使い勝手が違うポイントがあります。これらが全く気にならないという方は、ぜひとも格安SIMに乗り換えてみてください。反対にやや気になる点があったというのであれば、よく下調べをしておくことをお勧めします。
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