格安SIMに乗り換えてもキャリアメールは使える!?その手順を大公開 | 格安SIMおすすめ比較


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格安SIMに乗り換えてもキャリアメールは使える!?

格安SIMに乗り換えてもキャリアメールは使える

 

「長年使っていたメールアドレスを手放したくない!」

 

格安SIMに乗り換えて不便だったことして挙げられる代表的なものがNTTドコモのドコモメールやauのezwebメールといった、いわゆる「キャリアメール」です。格安SIMに乗り換えると今までのキャリアメールが使えなくなるためGmailやYahoo mailなどのフリーメールでの運用が推奨されているのですが、実はこのフリーメールは迷惑メールフィルターにはじかれてしまうことが多いというのも事実です。

 

今ではLINEでの連絡が主流となっているため日常生活の中でそれほど困ることはありませんが、メールもまだまだ欠かせない存在ですので、いざというときに届かないと困ってしまいます。「キャリアメールが使える格安SIM」という記事でも紹介しましたが、格安SIMを扱うMVNOによってはキャリアメールと同じ独自のアドレスが利用できるところもあります。

 

ただし今回紹介するのは、MNP転出をしてメインのスマホを格安SIMで運用しながら「今までキャリアで使っていたメールアドレスを使う」という方法です。キャリアメールが理由で格安SIMえの乗り換えに躊躇している人は参考にしてみて下さい。

 

※この方法は、すでに格安SIMで運用する格安スマホ(キャリアで使っていた端末)とSIMカードが手元にあるという前提で話を進めていきます。またこの方法の注意点としては、キャリアのサービスを継続して使う為に新たにガラケーを1台新規で申し込むことになりますので、その運用費が月額で1000円ほどかかります。

 


設定のやり方 ドコモ編

ドコモメール設定

 

ドコモでは「iモードを契約した携帯電話」と「dアカウント(旧docomo ID)」が必要になります。先ずはガラケー(携帯電話)を新規契約して用意します。おすすめは最も安いプランである「パケ・ホーダイシンプル(743円)」+「iモード(300円)」です。(パケホーダイのみでの契約もできますが、この場合はメールが使えない契約となりますので、必ずiモードも契約しておいてください)。そしてガラケーには適当なアドレス(以下捨てアドレス)を設定しておいて下さい。

 

そしてdアカウントの作成ですが、新規契約したガラケーの電話番号と暗証番号で登録をしていくことになります。つまりガラケーだけでは登録はできません。別のスマホかパソコンから登録する必要があります。まずはdアカウント発行ページにアクセスし、「ドコモ回線をお持ちの方」というボタンをクリック。電話番号と暗証番号を入力し、その後指示通りに進んでいけばdアカウント発行の準備が完了です。

 

その後ガラケーの方にSMSでワンタイムキーとして6桁の数字が送られてくるので、それを入力して「次へ進む」を選べば、無事にdアカウントの発行が完了します。下準備はこれで完了です。

 

そしてここからの流れを簡単に説明すると下記のような流れになります。

  1. ガラケーのメールをスマホやタブレットで受信できるように設定
  2. ガラケーのメールアドレスを本命アドレスに変更
  3. 今まで使っていたスマホをMNP転出して格安SIMに乗り換え

それでは一つずつ詳しく見ていきましょう。

 

ドコモ回線の格安SIMをランキングで紹介

 

ガラケーのメールをスマホで確認できるように設定

 

先ずはガラケーの捨てアドレスをマルチデバイス対応設定(他のスマホやタブレットでも受け取ることができるように設定)にします。設定方法は非常に簡単です。

 

先ほど発行されたdアカウントでメールページにログインします。ログインするとガラケーで受信したメールの一覧が表示されますので、このページでメールの送受信が可能になります。そしてこのページに新しく使う予定の格安スマホでアクセスをすれば、今まで通りにキャリアのメールアドレスが使えるということになります。

 

ガラケーのメールアドレスを本命アドレスに変更

 

次にこのガラケーのアドレスを本命のアドレスに変更していきます。おそらくこの方法で最も鬼門となってくるのがこの作業でしょう。というのも、メールアドレスの変さらにはいろいろな制約があり、今回はそれらを乗り越えてアドレス変更を行っていかなければならないからです。ではどんなルールがあって、どのように変更していくのか見ていきましょう。

 

まずは現在使っているスマホのアドレスを適当なアドレスに変更して、本命アドレスを空きの状態にしていきます。これをしないとガラケーの方で本命のアドレスに変更しようとしても「そのアドレスは使用中です」と注意が出てしまいます。さらに一見単純そうに見えるこの作業ですが、次の2点に注意しなければなりません。

 

  • スマホのアドレス変更は2回行う
  • 1度目と2度目のアドレス変更は、24時間以上の間をあけて行う

 

この2点です。まず1つ目は、スマホのアドレス変更は2回行うということ。そして2つ目は、1度目と2度目のアドレス変更は24時間以上の間をあけて行うということです。これはなぜかというと、実は1度変更したアドレスでも、直前のアドレスはまだ保護されている状態だからです。そのため、もし新しいアドレスが気に入らなければ、自由に元のアドレスに戻すことができます。

 

逆に他の人がこのアドレスを設定しようとしても、保護されている間は設定できません。しかし保護されるアドレスは変更直前のもののみ。そのため2回アドレスを変更すると最初のアドレスの保護は解除されるのです。これがアドレス変更を2度行う理由です。

 

詳しく説明すると、スマホに登録されているアドレス(キャリアで使っているメールアドレス)を「本命アドレス」、ガラケーに登録されている適当なアドレスを「アドレスA」とします。スマホのアドレス変さらに使う適当なアドレス(2回分)をそれぞれ「アドレスB」、「アドレスC」とします。

 

最初にスマホの方のアドレスを本命アドレスから適当な「アドレスB」に変更し、そして24時間あけてまた別の「アドレスC」に変更します。そしてガラケーのアドレスを「アドレスA」から「本命アドレス」に変更していくという手順になります。なので、作業中に「本命アドレス」を登録するのは1回だけになります。

 

【本命アドレスに変更する手順】

  1. スマホのアドレスを適当な「アドレスB」に変更
  2. 24時間あけて別の「アドレスC」に変更
  3. ガラケーのアドレスを「アドレスA」から「本命アドレス(キャリアメールアドレス)」に変更

 

アドレスの設定を24時間以上の間をあけて行う理由

ではなぜ2度のアドレス変更の間は、24時間以上あけなければならないのでしょうか?実はアドレスの変更は1日に3回までと決まっています。これはおそらく、頻繁にアドレスを変更できた場合、キャリアのアドレスから迷惑メールを送ってくる業者が増えてくるなどの不正利用防止のためだと思われます。

 

そして24時間以内に2回以上アドレスを変更した時、1つ前のアドレスは先ほど言った通り保護されるのですが、それ以前のアドレスは凍結されてしまい、半年間(180日間)誰も使えなくなってしまうのです。なので、本命アドレスを凍結させずに保護状態を解除するためには、先ほど紹介した通りの方法でなければならないのです。

 

設定終了!でも1つ難点が。。。

ここまでが終われば乗り換え前に行うべき準備はすべて完了です。最後に今使っているスマホをMNP転出し、格安SIMに乗り換えればOKです。これで格安SIMで使っているスマホから、今までキャリアで使っていたアドレスでのメールの送受信が可能になりました。ただしこの方法には1つ難点があります。

 

それはdアカウントでログインしたメールページでは受信したメールを確認することはできても、メールの受信自体を通知してくれる機能がないという点です。つまり実際にメールのやり取りする場合には、自分でこまめにメールの確認を行わなければならないということなのですが、これでは本当にメール機能の良さを引き出せているとは言えません。

 

新しいスマホでGmailの設定をしよう

Gmailの設定

 

そこで今度はプッシュ通知機能のあるGmailにこのアドレスを同期させています。先ずはスマホのGmailアプリを開きます。(Android端末なら最初からインストールされています)

 

【Gmailの設定手順】

  1. 右上のメニューボタンから「設定」を開き「アカウントの追加」を選択
  2. メールのセットアップ画面が出てくるので「個人(IMAPまたはPOP)」を選択
  3. そして携帯の捨てアドレスを入力し「手動でセットアップ」を選択
  4. 個人用(IMAP)」を選択
  5. 最後にdアカウントのパスワードを入力

 

ここまでの設定が終わると次は受信サーバーの設定というページになります。
【受信サーバーの設定手順】

  • 「ユーザー名」にdアカウントのIDを入力
  • 「パスワード」にdアカウントのパスワードを入力
  • 「サーバー」にはimap.spmode.ne.jpを選択
  • 「ポート」に993を入力
  • 「セキュリティの種類」はSSL/TLSを選択

 

ここまで入力して次に進むと今度は「送信サーバーの設定」のページになります。
【受信サーバーの設定手順】

  • 「SMTPサーバー」はsmtp.spmode.ne.jpを選択
  • 「ポート」は465を入力
  • 「セキュリティの種類」はSSL/TLSを選択
  • ログインが必要」にチェックを入れる
  • 「パスワード」にdアカウントのパスワードを入力

 

これ以降はアカウントのオプションを選ぶことになるので、ここはご自身の好みに合わせて設定してください。これで全ての設定が完了します。ただ、この辺の設定は文面だけではややこしいのでドコモの公式ホームページを参照しながら設定を行っていくことをお勧めします。

 

⇒ドコモの公式ページはこちら


auやソフトバンクでもできるのか?

さて、今回はドコモのキャリアメールを格安SIMで使う方法を紹介してみましたが、auソフトバンクでも同じように格安SIMでキャリアメールを使うことはできるのでしょうか?答えはYesです。

 

auでもソフトバンクでもそれぞれ「au ID」、「My SoftBank」からマルチデバイス設定をすることができます。ドコモと同じようにガラケーの最安プランを契約し、あとはドコモの時と同じようにメールアドレスを変更していけば、格安SIMに乗り換えてもそのままメールの送受信が可能です。

 

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au、ソフトバンクでのGmail設定

またauとソフトバンクでGmailと同期させるときの設定方法は以下のとおりです。

 

【au 受信サーバー設定】

  • ユーザー名、パスワード:「au ID」のIDとパスワード
  • サーバー:imap.ezweb.ne.jp
  • セキュリティ:SSL/TLS
  • ポート番号:993

 

【au 送信サーバーの設定】

  • SMPTサーバー:smpt.ezweb.ne.jp
  • ポート:587
  • セキュリティ:STARTTLS

 

【ソフトバンク 受信サーバー設定】

  • ユーザー名、パスワード:「My SoftBank」のIDとパスワード
  • サーバー:imap.softbank.jp
  • セキュリティ:SSL/TLS
  • ポート番号:993

 

【ソフトバンク 送信サーバーの設定】

  • SMPTサーバー:smpt.softbank.jp
  • ポート:465
  • セキュリティ: SSL/TLS

 

このように設定していけばOKです。これでauやソフトバンクのキャリアメールを格安SIMでも使えるようになります。ただしこれはどのキャリアにも言えることなのですがガラケーメール特有の絵文字などはGmailでは文字化けする可能性があります。その場合は手間になりますが、「dアカウント」や「au ID」、「My SoftBank」のメールページにログインして確認してください。

 

 

ホーシム

 

この方法は現在使っているキャリアメールを格安SIMでも使うというものなので契約するのはガラケーでなくてもOKです。例えばキャリアスマホを使っていて、格安SIMで運用する予定の2台目のスマホでもキャリアメールを使いたいという場合にも有効です。要は一台キャリアと契約している端末があればいいわけです。

 

まあ、でもここまでやるなら「キャリアガラケー+格安SIMタプレット」の2台持ちでも良いと思いますが。こちらの場合、持ち運びはスマホ1台でもOKなのでその辺は身軽ですね。


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