かけ放題の格安SIM!おすすめはどこ?
最近の格安SIMは音声通話にも力を入れるようになってきました。以前の格安SIMだと、通話料半額アプリがあるくらいで、それを使えば通話料が10円/30秒になる程度のサービスしかありませんでした。通話が多い人はやっぱりキャリアを残すべきという考えが当たり前だったと思います。
格安SIMに乗り換える時のデメリットとして「通話料金がキャリアに比べて割高」という点が指摘されていましたが、最近の格安SIMは違います!かけ放題や無料通話で格安SIMの弱点とされていた通話がお得に利用できるプランや、追加料金でオプションをつければ通話がお得になるという格安SIMも増えてきました。
最近の格安SIMは音声通話にも力を入れ始めていますね。通話料金が安くなれば格安SIMは無敵です。
格安SIMの場合、かけ放題とか通話定額と言うよりは「無料通話が付いたプラン」という方が近いと思います。そんな通話がお得になる格安SIMについて1つずつ紹介していきます。
【目次】
- ○○分以内の通話が××回かけ放題
- 無料通話付のオプションサービス
- 結局どこがおすすめなの?
○○分以内の通話が××回かけ放題
格安SIMとしては少し料金が高めのY!mobileですが、うれしいのは全てのプランで「10分以内の国内通話が月300回まで無料」というサービスがついているということです。さらに1000円で「スーパー誰とでも定額」のオプションをつけておけば、通話時間・回数が無制限になります。
プライベートでも仕事でも、通話が多いという人には大活躍してくれるでしょう。他の格安SIMと比べると料金的には少し高いですが、それに見合うだけの高品質なサービスが提供されています。
楽天モバイルでは今年の1月から「5分かけ放題」のオプションサービスが始まりました。その名の通り5分以内の国内通話なら、回数無制限で何度でもかけ放題というサービスを月額850円から利用することができます。5分を過ぎた場合でも10円/30秒で利用することができるので、安心ですね。
NifMo(ニフモ)
NifMoで注目したいのは「IP電話がかけ放題」になる「NifMoでんわ」というサービスです。料金は月額1300円の「国内かけ放題プラン」と月額2700円の「国内+かけ放題プラン」の2種類ですが、このサービスの最大の特徴は「080」や「090」の電話番号をそのままでIP通話ができる点です。
通常、LINEのようなIP電話で無料通話する場合は、お互いのアカウントが登録された者同士というのが前提ですが、「NifMoでんわ」なら固定電話などの登録されていない電話番号にかけることもできます。NifMoは通信品質にも定評がありますし、全国5000か所のWi-Fiスポットを利用できたり、@niftyとの併用で様々な割引が受けられたりとユーザー特典が多いのも魅力です。
OCNモバイルONEでも8月から「5分かけ放題オプション」のサービスが開始しました料金は楽天モバイルと同じ850円、5分を超えた分は10円/30秒の通話料がかかるという点も同じです。ですが現在はキャンペーン中により通話時間が10分まで拡大中とのこと(2016年10月1日〜2017年1月31日)OCNといえば、IP電話サービスの「050 plus」が安く使えるという強みがありましたが、音声通話にも力を入れてきました。バランスの良さが売りの格安SIMです。
IIJmioでは9月から「誰とでも3分 家族と10分」と「誰とでも5分 家族と30分」のオプションサービスが始まりました。「誰とでも3分 家族と10分」は月額600円で3分以内の国内通話が無料、さらに家族間(同一IDで契約)の通話なら10分まで無料というオプションです。
「誰とでも5分 家族と30分」も同様に、月額830円で5分以内の国内通話、30分以内の家族間通話が無料となります。誰とでも通話の方は規定時間を超えると10円/30秒、家族間通話の方は8円/30秒の通話料がかかります。IIJmioには基本プランで「ファミリーシェアプラン」もあることですし、ますます家族での利用におすすめできる格安SIMになってきました。
FREETELでは3月から「1分間かけ放題」と「5分間かけ放題」の2つのオプションサービスが開始しました。「1分間かけ放題」のオプションは月額399円で1分以内の通話が無料に、「5分間かけ放題」は月額840円で5分間の通話が無料になります。既定の時間を超えた分の通話料金は10円/30秒です。
ただこのオプションには申し込み方法が2つあって少しややこしいので要注意。1つ目は、アプリをダウンロードする方法です。指定されたアプリをインストールして、専用サイトで情報を入力すればこのオプションが利用できるようになります。既存のFREETELユーザーが対象ですね。
そしてもう1つ、新たにパッケージを購入する方法です。FREETELの公式サイトや家電量販店などで、かけ放題対応のパッケージを購入し、新たにSIMカードを開通させます。こちらは新規でご利用の方向けですね。この方法で申し込むと、契約した翌月から3か月間、最大400円が割引になります。つまり「1分間かけ放題」が実質無料で利用できるのです。申し込み方法がややこしかったり、少し手間がかかったりはしますが、その分お得に使えますね。
DTI SIMでは5月から「でんわかけ放題」オプションを提供しています。月額780円で「5分以内の通話が無料」となるサービス。料金や開始時期を見ても、楽天モバイルやFREETELに退行してきたという感じですかね。最近はユーザーが増えすぎたためか通信速度がかなり落ちてきていますが、安く使うのならまだまだ選択肢に入る格安SIMかと思います。
もしもシークスでは2015年の10月からかけ放題のサービスを提供しています。あまりメジャーではありませんが、おそらくY!mobileを除けば最も早くかけ放題プランを開始したMVNOではないでしょうか。もしもシークスで提供されているのは、「かけたい放題ライト」と「かけたい放題フル」の2つ。
かけたい放題ライトは、月額850円で「5分以内の通話が定額」となるオプション、そしてかけ放題フルの方は、月額1800円で「何分でも、何度でもかけ放題」になるというオプションです。
まさに正真正銘のかけ放題!と言いたいところなのですが「連続して1日50回以上の通話、連続して60分以上同一相手への通話」を行った場合には利用制限(利用停止)がかかる場合があります。前者はともかく、後者は少し残念な気もしますが…。とはいえY!mobileに次いで、音声通話に力を入れているMVNOといってもいいでしょう。
ただし、もしもシークスはかなり癖の強いMVNOなので、ご利用の際は注意してください。もしもシークスは格安SIM界のベンチャー企業のような存在で、こういった無料通話のプランやiPhoneのセット販売をいち早く行っているMVNOです。
色々な事にチャレンジしているMVNOなのですが、プランがころころ変わったり、初期費用が5000円、違約金も1万円と他の格安SIMより高いため、格安SIM初心者にはあまりおすすめできません。
無料通話付のオプションサービス
ビッグローブではこの4月から「通話パック60」というオプションサービスを開始しました。こちらは月額650円で「最大1時間分の無料通話」が付くというオプションです。1時間というと、通話料半額アプリを使っても1,200円分の料金。毎月の通話時間が大体1時間くらい、だけど5分以内に収まらない時もある…という人にはピッタリのオプションです。
U?mobileでも5月から「でんわパック60」のオプションサービスを開始しています。「U-callのアプリから通話をすることで、1時間分の通話が無料」になるというサービス。ただこれだけだと、単なるビッグローブの後追いですよね。ですが何と6月からはY!mobileと提携して、同じく10分以内の国内通話が300回まで無料になるサービスを開始したのです。
その名も「U-mobile SUPER」。こちらはオプションではなく、プランに無料通話が組み込まれたものとなります。料金自体はY!mobileと同じですが、キャンペーンで各プランが1年間1000円割引になり、ややお得に利用することができますね。ただしU-mobileの他のプランからの変更はできないこと、回線もY!mobileのものを利用しているので、キャリアのスマホ端末がそのまま使えるわけではないことに注意してください。
mineoでも2016年6月から「通話定額30」、「通話定額60」のオプションサービスを開始しました。「通話定額30」は月額840円で、「30分の通話が無料」。「通話定額60」は月額1680円で「1時間の通話が無料」となります。パッと見た感じ、他の格安SIMに比べて割高ですよね。
mineoといえばドコモでもauでも利用できるというマルチキャリア対応であること、それとマイネ王やパケットシェアなどのユニークなサービスが魅力だったため、やや割高な値段でも利用者はたくさんいたのですが、この10月からはIIJmioもマルチキャリアに対応し、mineo独自の売りも徐々に減ってきました。
mineoのウリはマルチキャリアであることと他の格安SIMには無いユニークなプランなのですが、今後もこの料金で突き進むのはやや苦しいような気もしますね…。
それともmineoプレミアムコースも徐々に準備が進んでいるみたいなので、このまま高級路線へとシフトしていくのでしょうか…?今後に注目していきたいです。
UQモバイルではメインのプランやオプションには無料通話はついていないのですが、「ぴったりプラン」といって、月額2980円から利用できるプランに無料通話がついています。このプランは「1200円分の無料通話(30分)」、データ容量1GBのプランを端末代込み2980円で利用できるというものです。
ただしauおよびau系MVNO以外からのMNP転出や新規契約の場合はもっとお得に使うことができます。まずは1年間1000円の割引が受けられ、1980円からの利用が可能。さらにW増量といって、無料通話が倍の2400円分(1時間)、データ容量も2GBまで利用することができます(こちらは2年間適用です)。
さらにここに+1000円で「たっぷりオプション」を追加すると、無料通話分が4800円分(2時間)、データ容量も6GBまで使用することができるようになります。
【UQモバイル ぴったりプラン】
利用期間 |
料金 |
無料通話 |
データ容量 |
---|---|---|---|
最初の1年 |
1980円/月 |
1時間 |
2GB |
たっぷりオプション 適用時 |
2980円/月 |
2時間 |
6GB |
1年〜2年目 |
2980円/月 |
1時間 |
2GB |
たっぷりオプション 適用時 |
3980円/月 |
2時間 |
6GB |
2年目以降 |
2980円/月 |
30分 |
1GB |
たっぷりオプション 適用時 |
3980円/月 |
1時間 |
3GB |
表を見てもらうと分かるのですが、1年目まではかなりお得に使えます(auおよびau系SIM以外からのMNPor新規契約の場合)。ただしこのプランはキャリアと同じく2年ごとに自動契約となっており、更新月以外に解約をすると9500円の違約金がかかります。2年目以降は完全に割高なプランなので、解約を忘れないように注意してください。
結局どこがおすすめなの?
では結局、格安SIMで音声通話を選ぶときにはどこがよいのでしょうか?やはり安定を求めるのなら、Y!mobileが最もおすすめできます。料金は格安とまではいかないものの、通信も安定していますし、全体的に高品質です。
【スマホSプラン 1GB 月額2980円】
プラン名 |
基本使用料/月 |
国内通話料 |
容量/月 |
---|---|---|---|
スマホプランS |
2980円/月 |
1回あたり10分以内 0円(月300回まで) |
1GB |
スマホプランM |
3980円/月 |
1回あたり10分以内 0円(月300回まで) |
3GB |
スマホプランL |
5980円/月 |
1回あたり10分以内 0円(月300回まで) |
7GB |
とにかく安さを求めるというのなら、FREETELやDTI SIMなんかもありだと思います。ネットもよく利用するなら通信速度がダントツのUQモバイルもおすすめですね(ただし2年での解約が前提)。
個人的に格安SIMの中で最も無料通話に力を入れているのは、もしもシークスかと思いますが、ここは前述した通りやや癖が強いです。ただ、うまく使えばかなりお得になるのは間違いありません。
最近は格安SIMの音声通話も色々とお得になってきたので調べ直してみたのですが、以前書いた通話定額で選ぶ格安SIMという記事と同じく音声通話メインで考えるとY!mobileが最もおすすめできると思います。やはり音声通話には強いという印象がありますね。